
キャリア相談で聞く「体調のこと、子どもをもつこと」
20代、30代女性のキャリア相談で、5年後、10年後のキャリアを一緒に考えているとき、よく出てくるのが「体調のこと、子どもをもつこと」です。
「体調」は、生理に伴う体調不良です。毎月、生理痛、頭痛、眠気等に悩んでいても、仕事の忙しさや婦人科への縁遠さから、何もしていないことに対する不安があるというお話です。このままでいいのかなと思っているけれども、そこまでの緊急性はなく、なんとなくやり過ごしているという状態だと言います。
「子どもをもつこと」は、将来的に、30代前半までには子どもがほしいと考えていること、でも、キャリアを考えるといつ産んだらいいのか?というお話です。目の前に仕事はありますし、最近は上司がしっかりとキャリア支援をしてくれる企業が増えていますので、仕事も面白い。子どもがほしいと漠然と思っていることは、現実味をもつきっかけを失い、このまま仕事だけしていくのかな?とモヤモヤとした状態です。
転職相談、再就職相談で聞く「後悔」
40代、50代の転職相談、再就職相談で、「後悔」の話を聞くことがあります。例えば、このようなお話がありました。
- 「もっと早く婦人科で検査、治療を始めていたら違う人生になったのかもしれない」
- 「もっと早く不妊治療を始めていたらこんな苦労はしなかったのかもしれない」
私は、先輩女性たちの後悔は、後に続く女性へのメッセージだと思っています。
知っておきたいプレコンセプションケア
プレコンセプションケア(※)という言葉を知っていますか?詳細は、後半の「おすすめしたい3つのサイト」でご確認ください。
※プレコンセプションケア:略して「プレコン」。こども家庭庁は、性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う取り組み、と説明しています。
東京都のサイトで、子どもを持ちたい人にもそうでない人にも大切な取り組みだと明記しているように、「妊娠したい人のためのもの」ではありません。性別を問わず、すべての人が自分の体を知り、将来の自分が希望する選択をとれるように、そして、子どもを持つか迷っている人には考えるための材料となる情報が得られます。「プレコン」は早め早めに理解し、取り組むことが大切です。
私自身、2016年にブログに書くほど、大事なものだと思っています(自分の経験から妊娠に絞って書いています)。

おすすめしたい3つのサイト
検査費用の助成
都の講座「TOKYOプレコンゼミ」を受講したうえで、登録医療機関で検査と医師の助言・相談を受けると、費用が助成されます(上限3万円)。年齢、対象期間等の条件がありますので、最新情報の詳細をWEBサイトでご確認ください。
登録医療機関のリスト
「どこの婦人科に行けばいいかわからない」という声は相談でもよく聞きますので、このリストも参考にされるとよいと思います。
検査項目は、東京都のプレコンセプションケアのサイトにある【対象となる検査】、特に選択できる検査の内容を調べてみて、ご自身やパートナーと話し合って、医師とも相談して決めるとよいでしょう
- 自宅か会社から通いやすいこと
- 女性医師を希望するかどうか
- 土日や夜の診療があるかどうか
- 仕事との両立を応援しているかどうか
- 希望する検査に対応しているかどうかです。
実際に使ってみました!
働く女性に特におすすめなのが「AI先生に相談する」と「働ける度チェック」です。婦人科受診のハードルが高い方は、まずは自分の症状がどうなんだろう?と悩んだときに試してみるとよいと思います。診断や治療に代わるものではありませんので、気になる症状は医療機関を受診してください。
企業の人事・管理職の皆さまへ
女性社員のホルモンバランス、体調の波によって、集中力に欠けたり、やる気がないように見えたり、欠勤でさぼっているように見えたりするという管理職からのご相談を受けることがあります。
一方、キャリア面談で女性社員の話を聞くと、その背景に生理痛やPMS、将来の妊娠への不安があることは少なくありません。相談しにくさが背景にはあるかもしれません。
女性特有の健康課題への支援を、キャリア支援の一部として位置づけることを検討いただきたいです。まずは、今回ご紹介したような公的・無料の情報を社内で案内するだけでも、「話してよい話題だ」というメッセージになりますので、ぜひご活用ください。
まとめ
女性が5年後10年後のキャリアを描くとき、おそらく前提となっているのは、ご自身のこころと体の健康ではないでしょうか。やりたいことがある、こうなりたい自分があるなら、自分の体を知ることから始めましょう!そして、将来の自分が希望する選択をとれるように、自分の体への理解を深めたうえで、どう働いていきたいか、どうキャリアを築いていくといいのかを一緒に考えられたらと思います。



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