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都立高校の推薦入試、大学入試や就職試験で、取りいれられている「グループディスカッション(集団討論)」。文部科学省の方針からも、平成28年度以降の大学入試からさらに導入が進むことになりそうです。また高等学校教育でも、これまでの「主体的・協働的な学習」をさらに充実させていく方向です。
平成33年度頃から、18才人口が減少していくということで、「待ったなし!」の教育改革です!
入試・採用試験対策という意味ではなく、「自分と社会の将来を、自分(たち)で考え、判断・決断していく力をつける」ために、日頃の授業等においてディスカッションに楽しんで参加して欲しいと思い、コツをまとめてみました。
グループディスカッションで一番大切なことは、「自然体」。かっこいいところを見せよう、いい評価を得ようという思いばかりが前面に出て、自分の持ち味をおき忘れてしまってはいけません。
では、あなたの持ち味とは?
- 積極的に発言する(例: この前、ニュースで○○という情報をみたんだけど、・・・)
- アイディアをどんどん出す(例: 私はこう思うけど、どう?)
- 議論を段取りよく仕切る(例: まずはみんなで自分が知っていること、思っていることを出しあおうよ!)
- 議論を発展・展開する(例: ○○の意見が多いけど、××からみるとどうなのかな?)
- 人の意見をよく聴く(例: 視線を合わせて話を聴く、いいと思ったら笑顔で応える)
- 周りを和ませる(例: それ、おもしろいね!)
- 発言が少ない人、議論に置いてきぼりになっている人に声をかける(例: ○○さん、どうかな?気になっていることはある?)
- 相違点を見つける(例: ○○さんは××と言っていたけど、私は△△だと思う)
- 冷静、客観的に議論の全体を俯瞰する(例: まだAという視点のアイデアが出ていないから考えてみない?)
まずは、自分の持ち味を大事に、議論に参加してみましょう。それができるようになったら、他の人のいいところを少しずつ取り入れてやってみましょう。いい評価を得ることではなく、いい議論をすることに集中できるといいですね。「一生懸命やる」、「一生懸命考える」大事です。
次に大切なことは、「全員参加」。
参加するためには?
- 日頃からニュースに関心をもって、自分なりの意見をもっておく
- 自分の考えと反対の考えについても情報収集しておく
- 日頃から、自分の意見を発言する練習をしておく
- 日頃から、論理思考でものごとや意見を整理する練習をしておく
全員が参加できるようにするためには?
- 議論の出だしでは、全員が発言できる進め方をする
- 自分がいちばん知識がありそうなら、おごらずに、やさしい言葉で説明を加えながら意見をいう
- 発言が少ない、議論においてきぼりになっている人がいたら、議論を整理して伝え、理解度をあげる働きかけをする
当たり前ですが、日々の積み重ねが大事ということですね。
【参考】東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した集団討論、小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧(東京都教育委員会Webサイト)
中学3年生が議論する集団討議のテーマなのですが、就職採用試験のテーマ・難易度と変わりませんね。親としても、子どもの疑問に応えられる、子どもの興味・関心を深める支援ができるように努力していかねば、です。
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