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先日、区役所で保育園の入所申込みをしたのですが、そのときに窓口で言われたひと言に、いまさらながら愕然としてしまいました。
「幼保一体化施設については、保育課が担当ではありませんので、教育課に聞いてください。」
さらに、保育園と幼保一体化施設の両方に入所希望を出す場合、ほぼ同じ内容で提出先の窓口名だけが違うたくさんの書類(保育に欠けるということを説明する書類)を、それぞれ書いて、それぞれの窓口に提出することになっています。
これが、幼保一体化に取り組むある自治体の現場です。
一方、子ども・子育て新システム検討会議における幼保一体化の議論の中身をニュースやネットで垣間見ると、
「保育園=福祉=厚労省」、「幼稚園=教育=文科省」、
それぞれが社会的使命感と誇りを持って、子どもの育ちを支援してきたという自負
があるからこそ、いろいろな反対意見も出ているのかな、と感じます。
でももし、その自負が視野を狭くしてしまっている、自分たちの組織や仕事を守ること、今までの仕事のやり方を守ることにつながってしまっているとしたら、とても残念に思います。
幼保一体化に対する自治体の対応を調べたところ、自分たちのお客さま(住民)に顔を向けてサービスを改善している自治体もありました。品川区では、保育園の申込み、幼稚園の申込み、幼保一体化施設の申込み、いずれも保育課入園相談係に統一されています。平成17年に保育園と幼稚園を所管する窓口を一元化したとも書かれています。
今までのやり方、自分の組織を守りたくなるのは人の常。
変化していくお客さまに置いてきぼりにされないように、私も気をつけなければと改めて思いました。
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