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ゴールデンウィークですね!大学生のなかには、企業のエントリーシート(ES)を仕上げるべく頑張っている人も多いことでしょう。
表向きは、就活スケジュールが後ろ倒し(経団連Webサイト)になった今年の就活。外資系企業、ベンチャー企業は3年生の12月から採用活動が始まり、4月には内定が出ています。また、経団連会員企業でも3月の広報解禁から選考を開始している企業もあります。
経団連会員企業のなかには、「就職アンケート」等の不思議なタイトルで中身は昨年同様のエントリーシート、という苦肉の?カムフラージュをしている企業もあります。タイトルに惑わされずに、(選考されますから)よく考えて書きましょうね。
さて、本題です。高校生や大学生の小論文・ESの添削をしていると、不自然な文章に出会うことがあります。
不自然さの3大原因
- 対策本を読みすぎて、自分を大きく見せようと実態・事実以上に「盛ってしまっている」
- 四字熟語や故事、漢字熟語(尽力、創設、駆使など、和語を漢字にした表現)を使いすぎている
- 学生では使わないような表現が入っている、内容がかっこ良すぎる(この場合、お父さん等が書いたり、手直ししているケースがほとんどです)
1であれば、文章を実態・事実に近づけていく。2であれば、四字熟語・漢字熟語を必要最小限に減らしていく等で対応できます。3の場合は、「社会人になる準備として、自分のことは自分でやりましょう!決めましょう!」ですね。
内定をもらう学生の文章は、自然体、等身大です。「スゴイ人」は、ごくごく少数しかいません。すごい実績はないけれど、”普通に”努力してきた、という事実をそのまま書けばいい。
小論文・ESが選考通過したとしても、面接で化けの皮がはがれますので、小論文・ESは、自分のことばで素直に書きましょう。
■ 最後に、親御さんにひとこと。
お母さんに相談すると、「仕事のこと、就活のことはよくわからない。」「学校で相談しなさい。」と言われたという学生が多いのですが、お父さんは気合を入れて手を貸してしまう人が多い。でも、、、小論文・ESを書いてあげたり、手直ししてしまうのはやりすぎです。
子育てにあまり参加してこなかったという負い目、仕事をしている(管理職をしている)自負、子どもに頼りにされた喜び、そういった諸々が、就活への過度な手助けにつながっているのかもしれません。
学生に「なんだかすごーくかっこいい文章・内容なんだけど、どう思っているの?」と聞いてみると、大抵の場合、「かっこよすぎますよね、、、でも、お父さんがこうした方がいいって言うので。。。」と。
今の子どもたちは、とても素直で、親御さんの期待や意向に気を使う子どもが多いと感じます。おそらく、独立志向の人は親御さんにも学校にも相談には来ず、迷っている人が相談にくるから特にそのように感じるのかもしれません。
だからこそ、「お父さん(お母さん)はこう感じるよ、こう思うよ」など、一意見として伝え、最後は本人が自分で考えて決めるように伝えるといいのだと思います。
■ 小論文・ESを書くときの参考に。著名な文章術の本のエッセンスがつまっていて、簡単に読めるので便利です。
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