20代30代の女性社員が対象のキャリア研修でキャリアプランを作成する際に、意見交換のためにグループワークをするのですが、その際、出産のタイミングについての悩みも語られます。女性は産む性であり、少なくとも産む前後は一時的にキャリアの中断を伴うからです。
産むタイミングの早い遅いには、どちらにもメリットとデメリットがあることを情報提供をします。でも、産む・産まないという選択、産むタイミングの選択に関わらず、若手社員にとって大事なことは、どんな選択をしたとしても信頼して仕事を任せてもらえるよう、挑戦して成長し、将来の可能性・選択肢を広げておくことです。

出産に伴うキャリアの中断について
労働基準法(第65条第1項、第2項)では、産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間、いずれも女性が請求した場合に限る)、産後は8週間女性を就業させることはできません。
つまり、あくまでも計算上ですが、最短でも産後8週間は一時的に仕事・職場を離れることになります。ただし、妊娠後期の通勤、同じ姿勢は母体に負担となりますので、多くの人は産前休業も取得します。育児休業を取得しない場合でも3か月半は一時的に仕事・職場を離れることになります。

ダイバーシティの一環として女性社員対象のキャリア研修を実施される企業では、採用方針の男女差を撤廃している企業が多く、特に若手女性社員は意欲的な人が集まっています。

また、管理職・マネージャーの声として、男性社員よりも女性社員の方が、自分自身の業務評価の詳細や昇進・昇格の基準などに関心が高いと聞きます。それは上記のように、結婚、出産の希望を問わず、多くの女性から「将来の可能性・選択肢を広げるために、挑戦して成長したい」という気持ちがあるからだと考えます。

意欲的な人の成長意欲が満たされない担当業務や職場の雰囲気、子育てとの両立をしているロールモデルが少なすぎると、転職意向が高くなります。

諦めて転職する前に、女性社員には、研修の場で語った意欲・キャリアの意向を、直属の管理職・マネージャーにしっかり伝えてもらいたいです。そして、管理職・マネージャーには、女性社員のキャリアの意向をしっかりと把握してほしいと思います。

女性部下マネジメント研修、女性社員キャリア研修のお問い合わせは
これあらた キャリアコンサルタント 冨山佳代
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