主婦・パート=キャリアブランク、ブレイクと決めつけない

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2018年4月より、意欲にあふれ、多彩な女性が集まる「日本女子大学リカレント教育課程」にて、「キャリアマネジメントⅠB(ビジネスリフレッシュクラス)」の講師を担当いたします。女性が自信をもって活躍する支援をしたいという強い思いはあるけれども、有名でもない私に、講師をお任せくださる日本女子大学の先生や事務局の皆さまに感謝し、ご恩は受講生への支援で返してまいります。

現在、女性の労働参加率が上昇し、M字カーブは解消方向に向かっています。女性活躍推進の取り組みにより、今の20代、30代の女性が働き続ける環境が整いつつあります。まだまだ、職場も社員個人も、男性も女性も努力が必要ではありますが、本人が希望すれば、働き続けることができる社会に近づいていっていることは、とても喜ばしいことです。

一方、10年前、20年前に、結婚・子育てやパートナーの転勤などで退職をした30代後半から40代の女性たちのなかには、正社員での再就職が難しく、専業主婦の期間が長引いてしまった女性、パートや派遣で働いているものの仕事内容や評価(給料、役割)に満足・納得できずに悩んでいる女性がまだまだ多くいます。ほんのちょっとの生まれた時代の違いで、仕事を通じた自己実現のチャンスに大きな格差があるのです。

私は、親世代が自分で試行錯誤をしながら人生の選択ができ、家族がお互いの選択を応援しあえることが、子ども世代にとっての一番のキャリア教育だと思います。

自分たちの意思ではなく、潜在的な男女性別役割分業意識にとらわれて、女性(妻、母)が自分の自己実現を我慢している(例えば、仕事をすることを諦めている)、男性(夫、父)も自分の自己実現を我慢している(例えば、仕事が忙しすぎて学ぶ時間が取れない)としたら、家族の幸せの総量は増えていかないのではないでしょうか。女性のリカレント教育は、男性の働き方や人生をも変える可能性を秘めています。男性も当事者なのです。

自分の意思で、自分の(そして家族の)人生を変えるため、日本女子大学リカレント課程を受験し、合格を勝ち得た女性たちが、自信をもって前進していけるよう、半年間、しっかりと支援していきます。

そのときに大切なことは、主婦=キャリアブランク、キャリアブレイクだと思い込まないこと。主婦として、親として、PTAをはじめとした地域活動のなかで、正社員とは異なる立場で働くなかで、自分なりに目標をもち、よりよいものを目指し努力してきた経験は、仕事でも必ずいきます。

ただ、その経験の語り方にはコツがいります。男性社会の言語に翻訳が必要、ということです(まだまだ、採用選考の責任者は、妻が専業主婦の男性であることが多いのです)。授業では、企業秘密である(笑)そのようなコツもお伝えしていきます!

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