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桜の硬いつぼみが少しだけほころんできました。卒業式に向かう大学生の皆さんの晴れ晴れとした表情をみて、私まで新鮮な気持ちになりました。新入社員は、お正月と同じくらい、新たな気持ちやあらためて自分を振り返る気持ちを呼び起こしてくれる、貴重な存在ですね。
卒業する大学4年生向けの講演依頼をいただくと、必ずお伝えしていることは「まずは、笑顔で挨拶を忘れないこと」。
- 自分の存在を知ってもらうため
- 楽しみに待っていてくれた職場の方々に感謝の気持ちを伝えるため
- 先輩方から教えてもらうための垣根を自分から下げておくため
最近の若い子は、、、という声は、いつの時代にも聞こえてくるものです。俗にいうジェネレーションギャップですね。職場の先輩方から歩み寄ることも必要ですが、新入社員からの歩み寄りも大切です。コミュニケーションは双方向ですから!
最初の関門を「笑顔での挨拶」で突破したら、次のステップ「一歩踏み込んだコミュニケーション」へ。
先輩方の声に、「新入社員に成長して欲しいと思ってしたアドバイスが、小言のようにとられてしまう。どう伝えたらいいのか?」という悩みがあります。先輩がそのように感じると、段々、アドバイスをすることも減り、接点もへり、任される仕事も増えずに、新入社員が孤立していく。一方で、新入社員さんの側から話しを聞くと、そんなつもりはないというケースも多いのです。
自分はがんばっている、成長したいと思っている新入社員さんなのだとしたら、先輩からアドバイスをもらったら、次のことを心がけてみるといいですね。
- 「はい、わかりました。」ではなく、「教えていただきてありがとうございます。」と感謝の気持ちを伝える。
- アドバイスをいかすために自分なりの考えを伝える。たとえば、「○○のようにしてみたらいいでしょうか?」など。
- そして、次の機会にやってみる。
「はい、わかりました。」だけの人が多い、また「3.やってみる」がないために、自分のアドバイスが小言のようにとられたと感じているケースが多いように感じています。でも、すぐに気づかないこともありますし、すぐにできないこともありますね。
そのようなときに備えて、「もし、また同じような状況だったら、申し訳ございませんが、もう一度ご指摘いただけますか?」。二度と同じことは繰り返さないのが目標ではありますが、「あ、そういうことか!」と本当の意味で理解できるまでに、時間がかかることもありますから。
教えてもらう、助けてもらうのも能力です。そのために、まずできることは自分から接点を増やすこと(笑顔、挨拶)、そして、つながりを増やすこと(感謝、考えを伝える、やってみる、依頼する)。
新入社員さんも、職場の先輩方も、なにかアドバイスがお互いにしっくりいかないなと感じたときに、この記事を思い出してもらえたら嬉しいです。
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