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蝶理株式会社さん(東証一部上場・商社)。
不勉強ながら、東洋経済オンラインの記事(内定競争倍率「高い50社、低い50社」)で知り、内定競争倍率第2位、どんな会社なのかと興味を持ちました。「長期的な視点で、新入社員を鍛え、育てる会社」という印象をもちました。事業内容等の魅力もさることながら、こういった育てる風土が人気につながっているのかもしれません。
私が注目したのが、社長の入社式の訓示(以下、箇条書き4つは「蝶理株式会社webサイト・ニュースリリース・毎年4月1日掲載」より抜粋)。
- 基本動作(挨拶、時間厳守、大きな声、素直、積極性、健康等)の大切さ
- 入社して3年間は「慌てず、焦らず、あきらめず」
- 10年後、20年後の夢に挑戦してください
- 会社はチャンスを提供する(実行するのは自分)
私の解釈⇒ 会社から与えられたチャンスを最大限いかすために、まず大切なのは、基本動作をベースにした周りの人からの「信頼」であり、慌てず、焦らず、自分を信じてあきらめずに「努力」すること。そうして力をつけ、10年後、20年後の自分の夢に挑戦していこう。
入社後1~3年で離職する大卒者は約3割(厚労省webサイト)。
もし、新入社員や若手社員の方で、「自分のイメージした仕事ではない」「今の仕事が自分の将来にどうつながるのかわからない」等の理由から退職を考えている人は、上記のメッセージを読み返してみるといいですね。
そして、以下に自信をもって「そうだ!」と答えられるのであれば、自分を信じて転職をするのも1つの道。転職の面接に、自信をもって答えられます。
- 基本動作を疎かにせず、周りからの信頼を築けたのか(職場に恵まれなかったとしても、社内のどこかに少なくとも1人は認めてくれる人がいるはず)
- 「慌てず、焦らず、あきらめず」に、現実的な小さな目標を立てて、少しずつでも自分なりの成長をしてきたのか
- 漠然とした夢ではなく、具体的な夢を自分のことばで語れるか
- 会社が与えてくれたチャンス、ポジションで得られるものはすべて身につけたか
でも、自分の視野は案外狭いもの。できれば職場の上司や先輩に率直に相談してみて欲しいです。
一方、上司や先輩が後輩を育てるときには、以下に取り組み、後輩の意欲や気持ちを知らないままに、突然辞めたいと言われることがないようにしたいですね。
- 基本動作ができていないときには、その場ですぐ指摘する。かつ、後輩の言い分やモチベーションを把握するために、後輩の話しを聴く場をもつ
- 現実的な小さな目標を自分で立てられない(立てられても焦って空回りしてしまう)後輩に対しては、こまめなフォローをする(関心をもって見守る)
- 会社が与えたチャンス、ポジション(小さく見える仕事でも)が将来にどうつながっているのかを意識して取り組めるように、日常業務から離れた環境でじっくりと話し合う
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