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メディアに取り上げられている、活躍している女性たちは、なんだかスゴすぎる。あれは一般的な女性じゃないよね、あれを求められてもムリだよね、と言いたくなるのもムリはない。
もしかしたら、ご本人も、そんなつもりで言ったのではないのに、と思っているかもしれません。取材のなかで、どの部分を切り取って強調して伝えるかで、見え方は違ってきますので。後に続く女性たちに、自然体でがんばってね、とエールを送るつもりでお話したのではないかな、と私は想像します。
活躍している女性たちがこのような描かれ方をするのは、「2030(にーまるさんまる)」という、2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%にする政府の目標があるから。
指導的地位にいる素晴らしい女性が活躍しているんですよ、そこに至るまでには数々の仕事での壁と目標に挑んで結果を出してきたという描き方をするので、どうしても手の届かないスゴすぎる人に見えてしまう(実際、素晴らしい方々なのですが)。
でも、私が仕事でお会いする活躍する女性たちは、役職の有無に関わらず、組織を動かす・影響を与える女性はすごく自然体だな、と感じます。
目の前の仕事をコツコツと積み上げていく人、理想に向かってグイグイと邁進する人など、タイプは様々なのですが、
- 男性と同じようなリーダーシップを取らなければ!
- 何としても成果を出して認められたい!
といった、人(特に男性、男性社会)への対抗心ではなく、
- 自分のもともとのスタイルを崩さずに
- 長期にわたって目標に向かって努力を重ねる
- その過程で、周りの力添えを自然に受け入れる
そのような女性が多いと感じます。頑張っている人だからこそ、男女問わず周りの人が、自然とその人を応援したくなる。
ある女性に、組織を動かす苦労を聞くと、「大変だけど、教えてもらって、知恵を貸してもらって、できることをやっているだけ」と笑顔で答えてくれました。
大学でキャリア支援をしていて感じるのは、明確にリーダーになりたいという女子大生が増えているということです。転職相談でも、今の会社では女性と男性でチャンスが異なるから転職してもっと成長したい、というエネルギー溢れる女性もいます。
一方で、メディアで描かれる活躍する女性像をみて、自分にはリーダーはムリだと思い込んでいる女子大生も少なくありません。また、子育てとの両立中の女性も、そこまではムリかも、と腰が引けてしまう。
いずれの考えであっても、まずは自然体で努力を重ねていくと、自ずと結果はついてくる!それを証明してくれているのが、現在、活躍されている先輩女性たち。(女性の思考特性に合わせて、上手に目標に導ける上司がいてくれるとさらにいいのですが。。。これは、また別の機会にブログで。)
仕事には(当たり前ですが)責任感をもって、配慮して欲しいことは冷静に伝えつつ、女性であるという立場に甘えずに、先輩女性が切り開いてくれた道を、「普通に」歩いて行きましょう!
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