保護者の方へ 大学4年の夏からの就活

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 東京は急に蒸し暑くなり、いよいよ夏本番。3年生の12月頃から半年以上、就活を続けてきたお子さんの体調はいかがでしょうか?世のなかはクールビズだというのに、就活生は暑さを吸収する黒のスーツ。それだけで大変なことだと思います。

 6月1日時点での内定率は約5割(リクナビ、マイナビなどの調査より)。内定を持ちつつ活動を継続する学生を含めると、この夏も7割ほどの学生は就活を続けると思われます。

 夏休みに入る前までに就活を終えたいという気持ちでがんばってきたお子さんも、夏休みが終わるまでには・・・という気持ちになっている頃かもしれません。もしかしたら、もうムリだ・・・と自信をすっかり無くしてしまっているかもしれません。

 親御さんとしては、どんな状況になっているのか話してもらいたいと思っても、お子さんと顔を合わせれば「どうなっているの?!」「どこでもいいから早く決めなさい!」などと、ついつい口調もきつくなってしまう、そんな方も多いのではないでしょうか?

 では、次の文章をお読みください。

  • 10,000社から20社選べと言われたら、どんな基準でどう選びますか?
  • 「私の仕事観」について、800字の作文がすんなりと書けますか?
  • 面接で「10年後のキャリアプラン」「この会社で実現したいこと」を自信を持って語れますか?
  • 100社にエントリーして、説明会に行くために40社エントリーシート(作文)を送って、5社通過して説明会に行け、そして筆記試験を受けて履歴書を出して、1社通過して、グループディスカッションに参加して、1週間以内に通過した人にだけ連絡をしますと言われ、結局連絡が来なかった・・・それでもがんばり続けられますか?
  • 面接で失敗した自覚はなく、なごやかで好感触で終わったのに、採用に至らなかった。理由を教えて欲しいと思いませんか?

 

 いかがでしょうか?多すぎる情報に振り回されてしまう現状、ネット就活の一般化により殺到する応募を”さばく”企業のやり方、学生を未来の顧客として大切にすることから生じる困惑(企業にとって採用活動はPR活動でもあります)など、就活の現状の一端を感じていただけたでしょうか?

 ここまでの情報は、大学3年生12月~大学4年生5月頃までの、就活前半戦(大手企業中心)の状況です。では、就活後半戦、大学4年生夏からの就活のポイントをご紹介します。

 大学4年生夏からの就活 

  • 大手の情報サイトだけでなく、ハローワーク求人、学校に届く学校指定求人に目を向ける
  • 中堅・中小企業に対して等身大の自分を伝える (私はこんなにスゴイ!ではなく、私はこういう努力ができる!と伝える)
  • ひとりでがんばらない (大学のキャリアセンター、ハローワークなど、相談窓口を利用する)

 

 護者の方へのお願い 

 

  • 疲労困憊しているお子さんに、まずは笑顔とおいしいご飯を!
  • 足が止まっているお子さんには、大学のキャリアセンターに行くことを勧める
  • お子さんの客観的実力を知る第一歩として、大手就活サイト(リクナビ、マイナビなど)などで、求人情報を採用実績校で検索をしてみる(親御さんが名前を知らない企業にたくさんの卒業生が就職しています)
  • 苦労をさせたくない気持ちから、卒業後も就職せずに経済的援助を続けることを承諾しない(専門学校・大学院などへの進学、就職のための留年、家事手伝い・アルバイトなどでもいいよ、と安易に言わない)

 大事なお子さんの人生です。私もキャリアコンサルタントとして、「自分で考え、自分で決め、自分で歩いていける」ように支援をしていきたいと思います。

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