女性部下が育つ管理職の特徴は「敬意」と「傾聴」

女性部下の頑張りすぎに対する管理職の心配をよく聞きます。女性には、細部まで完成度高く、そのような性質が強い傾向がある人が比較的多いのかもしれません。今回のブログで取り上げたのは、その心配の背景としての「敬意」です。
女性部下が育っている管理職には、性別等の属性にとらわれることのない、部下の考えや取り組み姿勢、仕事の成果に対する「敬意」があると私は感じています。

「本当に時代が変わったよね」と、ある管理職がつぶやきました。

自分たちが育ってきた時代と今では、明らかに違いを感じている。どちらにもいいところ、悪いところがある。「昔は良かった」という気持ちと、「今の若い人はうらやましい」という気持ちが混在していることが、言葉の端々から伝わってきました。

だからこそ、この管理職は自分の経験や価値観を超えて、目の前の部下にいい仕事をしてもらうために「自分はどうするべきか?」と考え、取り組んできました。男性社会がまだまだ根強い会社のなかで、この管理職との出会いで、複数の女性部下が成長していきました。自分の経験や価値観を超えて行動できることは、変化に柔軟であることと同義なのだと思います。

では、自分の経験や価値観を超えるには、どうしたらいいのか?

私は管理職の方々とお話しする中で、相手に対する敬意――純粋に仕事ぶりや仕事の成果に対する敬意を持つことが一番大事だと感じています。相手に対する敬意があるからこそ、自分の価値観や考えを押し付けることなく、部下の話を「聴く」ことができ、部下が育つのだと思います。

根を詰めすぎた頑張りが心配になることは多々ありますが、管理職から敬意をもたれるような仕事ぶりの女性部下が育っていることにも注目したいです。
期待を伝えて採用し、成長の機会を与えて着実に育成し、公平な評価・報酬で報いる。数年で実現できることではなく、会社を挙げた10年、20年かけた取り組みの結果です。
これから女性活躍を進めていく企業も、まだ結果が見えない企業も、一人の女性社員、一人の管理職、熱量の近い社員の偶然の出会い等から、急展開で変化していくこともありますので、焦らず、諦めず!

女性部下マネジメント研修、女性社員キャリア研修のお問い合わせは
これあらた キャリアコンサルタント 冨山佳代
期待する人が辞めずに育つ 女性部下マネジメントの教科書」もご活用ください!

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