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「会社員」「主婦」は職業名ですし、「事務職」「営業職」「企画職」は職種名ですね。自分の仕事を説明するために、一般的にはこれらのことばを使うでしょう。でも、今回はもう少し深く「仕事」とは何かを考えてみたいと思います。私が経験したことを例に考えてみたいと思います。
「今回の件はこれで終わりです。」
私が1回目に流産したときの主治医Aさんのケースです。流産の手術が終わった後の診察のとき、たったひと言、「今回の件はこれで終わりです。」とおっしゃいました。言われたときは、「ずいぶんとさっぱりとした言い方をする人だな。でも、今の悲しい気持ちはひきずりたくないし、さっぱりしてていいのかもな。」と思いました。その一方で、ひとり取り残されたような、孤独な気持ちになったことを思い出します。Aさんが、「医師の仕事=治療すること」ととらえていたとすれば、治療は終わったので、「終わり」という表現になるのでしょう。
「またお会いできるのをお待ちしていますね。」
私が2回目に流産したときの主治医Bさんのケースです。流産の手術が終わった後の診察のとき、「ゆっくりと身体を休めて、次の妊娠の準備をしましょう。またお会いできるのをお待ちしていますね。」とおっしゃいました。こう言われて涙がこぼれました。おそらくBさんは、「医師の仕事=患者に寄り添うこと」ととらえていたのではないかと思うのです。私の悲しみと次の妊娠への望みの両方をしっかりと受けとめてもらえた嬉しさから、涙がこぼれたのだと思います。
このお二人医師との出会いで、「自分の仕事をどう意味づけているかによって、仕事の質が変わる」ことを実感したのでした。
あなたの「仕事」は何ですか?
ご自身の仕事について、一度じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。特に、仕事がマンネリになっている方、いい仕事をしたいなと思っている方におすすめです。
ちなみに、私の仕事(相談員、キャリアカウンセラー、ファイナンシャルプランナーなど)は、「相談者が進みたいと思う方向を一緒に見出し、その方向へ進むお手伝いをすること」だと考えています。
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