「後輩たちのためなら上位職を目指したい」という女性管理職の影響力

女性管理職や女性管理職候補を対象としたキャリア研修のなかで、「後輩たちのためになら上位職を目指したい」という声をしばしば聞きます。「後輩たちのため」という点が特徴的だと思いませんか?
男性中心に形づくられてきた組織のなかで、自分たちがしてきた無駄な苦労、回り道をしないで済むよう、後輩の女性たちが活躍できる環境づくりにも目を向け、取り組む女性管理職の存在は、後輩女性社員たちのモチベーションに大きく影響します。

女性管理職と聞くとどんな人をイメージしますか? いわゆる昇進意欲あふれる・上昇志向が前面に出ているタイプを想像したなら、それは女性管理職が少なかった頃の少し前のステレオタイプです。職場内に女性管理職が少ないからかもしれませんが、女性管理職が増えると当たり前ですがいろいろなタイプの人が見えてきます。

女性管理職を増やしていくという課題に向けて私が注目しているのは、「後輩たちのためなら上位職を目指したい」という女性社員です。その特徴は、問題意識・改善意欲が高い、後輩たちから業務で頼りにされている、雑談ベースでの後輩の悩みごとを把握していることです。

女性管理職を増やすためには、候補者層を厚くする必要がありますが、後輩たちの力・意見をうまく引き出し、育てる女性管理職の影響力は大きく、候補者層も育ち、モチベーションも高まるという相乗効果があります。

女性管理職を増やしていきたいと考えている会社は、いろいろなタイプの人を候補者として選び、育成することで、すそ野が広がります。なかでも影響力の大きい、「後輩たちのためなら上位職を目指したい」という思いを秘める女性社員を対話を通じて発掘し、まずは組織のNo.2に育てていくことをお奨めします。

女性部下マネジメント研修、女性社員キャリア研修のお問い合わせは
これあらた キャリアコンサルタント 冨山佳代
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