悲しいかな、仕事の勘どころが鈍る産休・育休

この記事は、作成日から12年経過しています。内容が古い可能性があります。またこの記事は、大幅なデザイン変更前に書かれたものですので、レイアウトが崩れている可能性があります。ご了承ください。

「お前、バカになったな」

「あのとき(一緒の会社で働いていたとき)のお前はかっこよかった(=今はかっこ悪い)」

 う~ん、辛らつ。どちらも私の夫が、私に対して言ったことばです。普通の夫婦だったら、大喧嘩、ひいては離婚の危機に陥っているかもしれません(笑)。うちも普通のときに言われたら、即、離婚!!!??? でもこれは、産休・育休明けの私に夫が言ったことば。

 もちろん、「ひどい!!! そんなこと言わなくてもいいじゃない !!!」と、ケンカにはなりました。でも、自分でも自覚あり、なのです。2度の産休・育休を経て、仕事に復帰している私は、育児は仕事以上に大変だと思っています。

 でも、育児中は目の前の子ども、目の前に起きていることに集中しがちで、おまけに話す人も限られているので、視野が狭くなっていきました。いわば単一タスクなので、スケジュール調整とか、効率的なタスク管理とか、全体最適とか、仕事では当たり前のことが必要ない世界。だから、仕事に復帰したときに、「仕事の勘どころ」が鈍っていることに愕然としました。知識・情報も、休んでいる間にブラッシュアップ(少なくともキャッチアップ)できればいいのでしょうが、一人目のときはとにかく育児に必死で、気力も体力もまったくありませんでした。

 だから二人目のときは、産休だけで仕事に復帰しました。ブランクをあけることがこわいというよりも、ブランクをあけると、元の仕事の能力に戻すまでにけっこうな苦労が伴うので、いやだったのです。仕事でイライラすれば、子どもにも八つ当たりしてしまいます(ダメな母親だなとは思いますが人間ですから・・・)。仕事をしている自分を子どもに見ていて欲しい、そういう自分が子育てするからこそ子どもも幸せだと信じているから働いているからこそ、2人目の育休はあえてとりませんでした

 安倍首相は、平成25年4月19日に「成長戦略スピーチ」のなかで「仕事に本格復帰する前に、大学や専門学校などで、学びなおしできるよう、新たなプログラムを用意することで、職場復帰を支援してまいります。」 「子育てそれ自体がひとつのキャリアとして尊重されるべきものですらあると思っています。」とおっしゃっていました。そのとおりだと思います。

 でも私は、育児中でも無理なく学び続けられること、仕事の場面にふれられることが、スムーズな仕事復帰につながると実感しています。いろんな人生を選択する女性がいる。だから、いろんな考えで、いろんな支援のかたちがあっていいはず。特に、女性の活躍に「風」が吹いている今だから、ワーキングマザーの視点で、自分が欲しいと実感している支援を、小さくても提供していきたい!と思います。まずは、宣言から!!!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次