保育園に息子を預けていなかったころ

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保育園に息子を預けていなかったのは、まだ1年前のことなのに、遠い昔のような気がするのは、不思議なものです。

 産休明けに、勤務先が事業縮小で雇い止めになり、数ヶ月、専業主婦をしていました。でも、子どもが4ヶ月に入ったときに、ぼちぼちと仕事再開を画策し始めました。

 就職活動をしようにも、子どもがいるから、ままならず。実家の母にはかなりお世話になりました。実家の母がムリなときは、駅でいえば2駅先のところにある一時保育「うさぎとかめ」に預かってもらいました。

 一時保育の登録のために、「うさぎとかめ」を行った時のことは、先生との具体的な会話、そこにいた子どもたちのことまで、はっきりと思い出せます。座布団の上に寝っ転がっている息子に、女の子が車のおもちゃを渡しに来てくれました。なかまとして迎えてくれていることを、とても嬉しく思いました。

 二度目に「うさぎとかめ」に行った時のことも、よく覚えています。部屋に入った途端、息子の名前を愛称で呼んでくれたことが、とても嬉しかった。仕事に向かう別れ際に息子が泣いても、先生は「すぐ落ち着くから、大丈夫よ!」と言って送り出してくれました。その頃は、「自分にとっての仕事の重要性」と「息子が泣いているのを置いてまで、仕事に行くのか」という気持ちで揺れ動いていました。

 そして、正社員での再就職はムリかなと思い始めたときに、タイミングよく、以前の職場から、業務委託の仕事の話しをいただき、個人事業主として独立をする決断をしました。昨年の11月、息子が8ヶ月のときでした。

 その後、当然、認可保育園に0歳児クラスの空きがあるはずもなく、待機児童に。確か74人待ちと言われました。

 自宅で仕事をするのも大変(子どもが常につきまとう、抱っこして欲しいと泣くなど)、一時保育に預けに行くのも大変(送りに1時間、迎えに1時間かかる)。夫と綱渡りで、仕事と子育てをする毎日だったと思います。

 今から振り返ると、その頃、夫との言い争いが絶えませんでしたね。ふたりとも、気持ちに余裕がなかったんだと思います。仕事でも成果を出さなければという焦り、さらには、子育てをしていることで仕事で迷惑をかける事態が起きたらどうしようという心配、子どもが慣れない環境で不安に思っているのではないかという心配など、でいっぱいいっぱいだったように思います。

 今年の1月上旬、4月からの保育園入園が抽選であたったときには、涙があふれそうになりました。ラッキー7、商店会の年末抽選会みたいな「ガラガラポン」から「7」の球が飛び出して、当選でした!私も夫も、気力と体力の限界が近づいてきていたので、これで綱渡りの生活から解放される!という安堵感がこみ上げてきました。

 綱渡り生活5ヶ月。そして、今年の4月から保育園に通っています。息子は、保育園に行くよ~と声をかけると、自分から玄関に行き、靴に足を入れて、早く行こうとせかすほど、保育園が大好きです。お友達もでき、たくさんのお兄さん、お姉さん、保育園の先生たち、みんなに可愛がってもらっています。我慢したり、主張したり、1歳児にも意思があり、子どもたちの世界があります。すばらしい社会勉強の機会を、保育園でもらっています。

 だからこそ私は、息子の笑顔のために、保育園のお友達や先生のために、保育園にあずけることができない人のために、限られた時間で精一杯、いい仕事をしたいと思うのです。子育てをしながら仕事をすることで、「いい仕事をしなければ!」という気持ちが一層強くなりました。明日もがんばります!

 

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