この記事は、作成日から14年経過しています。内容が古い可能性があります。またこの記事は、大幅なデザイン変更前に書かれたものですので、レイアウトが崩れている可能性があります。ご了承ください。
ブログ記事「専業主婦の苦悩」では、NHKの番組で聞いた「専業主婦を選択したからには、子育てを失敗できないという主婦の苦悩」という主旨のコメントを受けて、感じたことをお話しました。
- 自分の選択が変更できない選択だったら苦しいだろうな。
- 専業主婦=家事と子育てと限定してとらえてしまったら(とらえざるを得なければ)、逃げ道がなくて辛いだろうな。
今回は、アメリカの心理学者ドナルド・E・スーパー(Super,D.E)の「ライフ・キャリア・レインボー」のお話を交えて、私たちそれぞれが選択している役割について考えてみたいと思います。
ドナルド・E・スーパーは、「キャリアとは人生のある年齢や場面のさまざまな役割の組み合わせである」
と定義して、虹にたとえて説明しています。(下図「ライフ・キャリア・レインボー」)
代表的な役割 :
●子供(息子・娘) ●学生 ●余暇人(余暇を楽しむ人) ●市民 ●労働者(職業人) ●家庭人(ホームメーカー) ●その他(親、配偶者など)
私たちは、こういった役割を、そのときの年齢や環境に応じて組み合わせて選択し、時間とエネルギーの配分を工夫しながら、自分のありたい姿を実現しようとしています。
たとえば私の場合は、子供として親孝行し、余暇人として散策を楽しみ、労働者として仕事をし、家庭人として家事をし、親として子育てをしています。結婚で家庭人の役割が加わり、出産で親の役割が加わりました。そのため、学生の役割、余暇人の役割の時間とエネルギーは大幅に減っています。
役割を加えたり減らしたり、多少ムリしてがんばったり無理せずお休みしたり。
役割や時間とエネルギー配分を自由に変えることができると、人生やキャリアに満足感をもたらしてくれるのですが、そう簡単にはいかない現実がありますね。
私たちは本来、役割を選ぶことができる。でも、自由に選べない、変えられないでいるとしたら、何が障害になっているのでしょうか?家族への遠慮、他人の目、金銭面、自分自身の気持ち(自信が持てないなど)など、ご相談くださる方によって、さまざまな理由があります。
まずは、ご自身のほんとうの心の声にじっくり耳を傾けることから始めてみませんか。
このブログを読んでくださっているお父さん、お母さん。
- あなたは今、どんな役割をどのような時間とエネルギー配分で果たしていますか。
- ちょっとお休みしたいな、力を抜きたいなと思っている役割はありますか。
- 心の底では新たにやりたいと思っている役割はありますか。
コメント