どうしたら聴きあい協力しあう家族に近づけるのか?

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 「ファミリー・ワークバランス~聴きあい協力しあう家族へ」 実際にはどうしたら、聴きあい協力しあう家族に近づけるのですか?というご質問をいただきましたので、近づく一歩目の部分をご紹介したいと思います。

 結婚後の妊娠、出産、異動、昇進、転職といったライフイベントは、夫婦でお互いの考えを確かめあう、聴きあう、またとない機会です。恋愛中はライフイベントが現実に目の前にないので、考えに違いはあることに気がついていても、二人としての結論を出さずとも、なんとなくうまくその場はおさまってしまいます。

 一方、結婚後、今まさにライフイベントを迎えていて早急に結論を出さなければいけない状況では、そうはいかないでしょう。たとえば、仕事、家事・育児の分担、子育ての方針など、自分はどうしていきたいのか、お互いに相手に何を望むのかを話し合い(聴きあい)、納得できていないと、不満や不公平感を抱いてしまいます。たとえば、「家事や育児の分担に対する”不公平感(なんで自分ばっかり負担が多いの~、相手ばっかり自分の時間を持ててる~)”が募り、最近ケンカばかりしています。」という話をよく聞きます。

 さらには、心の底では違うのになと思いながら、表面的には相手の意向にそって対応し続け、自分が望まない結果になってしまったときに初めて、「私は前からそう思っていなかったし、こうなったのはあなたのせいだ。」と相手を責めて、夫婦関係がギクシャクしてしまうご夫婦もいらっしゃいます。

 たとえば、【 妊娠中、つわりなどでつらそうな妻に対する夫のことば 「子どもが生まれたら、仕事辞めた方がいいんじゃない?」 を受けて、妻が退職したケース 】 で考えてみたいと思います。

 多くの夫は、妻の体調を心配して善意でそういっています。仕事をしている自分を大事にしたいと思いながらも、体調面・体力面から仕事を続ける自信を失いかけている妻は、「辞めた方がいい」と夫が言っていると受け止める可能性があります。そして、「なんで私の気持ち(仕事をしたいと思っている)をわかってくれないの!(怒)」と攻撃に出る、もしくは、「そうだよね、辞めた方がいいよね、あなたもそう言っているし・・・。」と黙って従い、問題を先送りする。

 では、どうしたら夫婦でお互いの考えを確かめあう、聴きあうことができるのでしょうか

  • 「相手の意見は理解したうえで、自分の考えも伝える」

 相手が自分の意見を伝えてきたときには、同意見でも、違う意見でも、自分の考えをきちんと伝えることが大切です。夫婦といえども、もともとは他人(笑)。自分から理解してもらおうと歩み寄ることも大切なのですね。

  • 「子どもが生まれたら、仕事どうしたいと今思っているの?」

 「子どもが生まれたら、仕事辞めた方がいいんじゃない?」と自分の意見を伝えるより前に、「子どもが生まれたら、仕事どうしたいと今思っているの?」と先に相手の考えを聞いてみる。ちょっとした心がけと会話が、一歩ずつ、「お互いの考えを聴きあえる関係に近づいていく」と実感しています。

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